ウェットフェルト
RCFブランケットに無機結合材を含浸させ、湿潤状態でポリ袋に密封パックされた断熱材です。
ウェットフェルトは予め所定の形状に成形・固定し、常温乾燥することによって硬化しますので曲面部やパイプの断熱が容易になります。また無機バインダーで硬化させることによって耐摩耗性・耐風速性が要求される使用環境に適しています。
使用しているバインダーは気硬性で、24時間以上(気候条件によって異なる)の乾燥時間で硬化しますが、セラミックボードのように内部まで均一に硬化するものではなく表面に比べて内部には柔軟性が残ります。
基材であるRCFブランケットは特化則の対象になりますが、ウェットフェルトの場合は結合材を使用し湿潤状態のために特例として規制対象から外れます。
特徴
- 耐熱・断熱性に優れています。
- 常温で硬化し形状を維持します。
- 有機バインダーを使用していないので、加熱初期の煙や臭いの発生が極めて少ない。
主な用途
- パイプ・複雑な形状への断熱
- 耐風速性・摩耗性が要求される炉壁への断熱材
- ペーパーライニング支持金具の保護・断熱
熱伝導率
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