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高性能(低熱伝導率)断熱材の概要

熱(エネルギー)の伝搬は伝導・対流・輻射の3つの要素の特性によって決まり、伝導に関しては材料自体に固有の熱抵抗値があり、断熱材として使うのであれば使用温度に適した範囲で熱伝導率が低い素材を用いるのが理想で、断熱材は種類に関わらず熱伝導率が低い空気層を内部に持たせる構造を採っています。

熱伝導率が極めて低いために断熱材などの性能比較基準として良く用いられる静止空気ですが、実際には対流しない空気(気体)はあり得ず断熱材には対流を妨げる構造や充填密度が求められます。

高性能(低熱伝導率)断熱材は主材料に微細孔を持つエアロゲル(ナノレベル多孔体)を使うことで固体同士の接触面積を減らし、微細孔の大きさは平均0.1μm以下で空気の自由運動行程よりも小さいために、空気の分子運動を規制するために熱伝導率を大幅に低くすることができます。
これらの高性能断熱材は従来製品と比較して熱伝導率が大幅に下がり、最小の厚さで従来製品と同等の断熱効率を達成することが可能になり、省エネルギーや産業設備の小型化が可能になりました。


製品種類
  1. エアロゲルブランケット
    グラスウールマットを基材にエアロゲル(ナノレベル多孔体)を充填させることで、高い断熱効率と施工性の良さを併せ持ったフレキシブルな断熱材。
    赤外線の不透過材を添加していないために、高温領域では放射伝熱によって熱伝導率が増加していますが、従来製品と比較すれば圧倒的に優れた断熱性を有しています。
熱伝導率曲線
安全性

エアロゲルブランケットは人工的に製造された非晶質シリカとガラス繊維を主成分とした高性能(低熱伝導率)の断熱材であり、アスベストや結晶性シリカなどの発癌物質は全く含まれておりません。

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